攻撃的なサッカーの面白さ

フリーキック

攻撃的なサッカーは試合でいかに多く得点を取るかに重点を置いています。観戦していても、ブックメーカー投資をしていても、一番楽しいのは攻撃的なサッカーです。その一方で、守備的なサッカーとは守りの姿勢を維持しながらここぞという時にチャンスを狙う戦い方のことを言います。そのため、無失点試合も少なくありません。攻撃的なサッカーは得点が多い分、失点も多くなります。しかし、常に主導権を握ったプレーをすることで見る者を圧倒させます。果敢にシュートを入れようとする選手の姿に心を奪われるのです。試合がスピーディーに展開することも攻撃的なサッカーが面白い理由の一つと言えるでしょう。

攻撃的なフォーメーションは4-3-3であることが多いです。ワントップの場合、相手に狙われやすいという弱点がありますが、ワントップの下に選手を2人配置したスリートップで攻めることで、相手チームを上手く交わすことができます。また、前線にボールをキープできるフォワードを配置し、2列目からも攻撃できるようにするとより攻めたプレーをすることが可能になります。フォーメーションは選手一人一人の長所を活かしたものであることが大事で、特にセンターフォワードにはゴールを狙う正確さと攻撃的な面を兼ね備え、ゲームを作るチャンスメイク能力に長けていることが求められます。そんな攻撃的なフォワードとして有名な国外の選手といえば、アルゼンチン代表のメッシやブラジル代表のネイマール、ポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドなどが挙げられます。また、国内では大迫勇也選手のプレーが攻撃的かつパスセンスに優れていると評判で、日本のエースとして注目されています。彼らの攻撃的なプレーは世界中のサッカーファンを魅了し続け、サッカーをより一層面白くしてくれています。

世界屈指の攻撃的サッカー リーガ・エスパニョーラ

シュート

スペインのプロリーグを現地の言葉で呼ぶとリーガ・エスパニョーラになります。響きが良く、なんとなく格好いいのでサッカー好きによく使われています。サッカー番組などでは、略してリーガと呼ぶ場合もあります。このリーガは、世界でも攻撃的なサッカーリーグとして有名です。守備を重んじるリーグで有名なのがイタリアのセリエAですが、セリエAで観客が最も喜ぶスコアが1-0と言われるのに対し、リーガでは互いに点を取り合う3-2、4-3といった試合がサポーターを熱狂させます。この違いをそれぞれの民族性に求める意見は昔からあって、サッカー好きには格好の話のネタになっています。どちらもラテン系の民族なのに、正反対の傾向があるのは面白いところです。

実際のグラウンドに表われる点を見ると、リーガではホームのクラブがとにかく勝利を求められます。ホームに迎え撃つ相手が世界的強豪のレアルマドリードであれ、バルセロナであれ、最初から最後まで守備的戦術を取るのはサポーターが許しません。年間の勝ち星を見てみると、降格したクラブでさえ、自分たちのホームでは勝ち越していることがあります。とにかくホームでは「勝て、攻めろ」、それがリーガ全体を支配する一種の掟になっているようです。そのため、リーガの各クラブは守備偏重の戦術を取りません。守備を重視する時間帯はあっても、それは最後に勝つための仮の姿です。本性はホームでサポーターに勝利を届ける戦術ですから、リーガの試合は常にどちらかがゴールを狙って前に出る、攻撃サッカーのぶつかり合いになるのです。

レアルマドリードやバルセロナにもホームチームは果敢に挑みます。返り討ちに遭い、終わってみたら0-5なんて結果はザラで、それでもサポーターは0-0で守り切るスタイルを望みません。もし、監督がそうした戦術を取ればサポーターの支持を失い、苦境に立たされるのは目に見えています。泣いても笑っても「攻めろ!」。それが世界屈指の攻撃リーグである、リーガ・エスパニョーラの魅力です。