ヨーロッパと南米 サッカーの応援が熱い

サッカー

ヨーロッパや南米のスタジアムへサッカーを観戦に行くと、その迫力に驚いた人もいるでしょう。男性の観客が多く、お腹の底から声を出して歌い歓声を上げる様は圧倒される雰囲気があります。

海外のサポーターは比較的低所得者が占め、サッカー観戦は彼らにとって大きな娯楽の役割を果たします。試合前からチームの旗を体に巻き付けて歌いながらスタジアムへ行進する姿がよく見られ、シュプレヒコールも始まります。選手やクラブのスタッフにとってサッカーはキャリアですが、サポーターは一緒に応援する行為自体をとても楽しんでいるのです。また、ブックメーカーへ投資をしているサポーターが多いことも、声援が熱いことに関係しているでしょう。

一方、日本では選手のために応援をすると言う要素が強く、観戦中の声援はピッチにいる選手たちへのメッセージです。

海外の地方都市に在るクラブでは、地域の人たちにとってサッカーは生活の一部と捉えられている側面もあります。例えば、南ヨーロッパのイタリア、SSCナポリのホームであるスタディオ・サン・パオロは地元住民から教会として扱われています。また、サポーターの熱さと攻撃的なサッカーで知られる南米アルゼンチンのポカ・ジュニアーズのホームであるボン・ボネーラは、応援があまりに激しいため、スタジアムが揺れると言われているほどです。そして、具体的な声援の大きさがトルコのテレコム・アリーナで明らかになりました。戦闘機のジェットエンジン音より大きい131.76デジベルが2011年に記録され、このスタジアムでホームチームのガラタサライを応援する際はイヤープラグ持参が推奨されているほどです。

自分たちの楽しみ、或いは選手のためであれ、応援に正しさや間違いがある訳ではありません。サッカー観戦やブックメーカー投資が盛り上がり、観客動員数に繋がれば選手とサポーターの両方にとって有益なのは間違いないでしょう。